お子様が3歳、5歳、7歳になったタイミングで成長を祝う伝統行事「七五三」。
「11月15日」を中心に、11月中の都合の良い土日に神社やお寺を参拝する方が多いかと思います。
しかし、中にはご夫婦やお子様との都合が合わない方もいらっしゃいます。
「できれば仕事が落ち着いてからにしたい」
「混んでいるタイミングを外したい」
「気がついたらシーズンを過ぎていた」
など、さまざまな理由から「2月にお参りをしても良い?」と思われている方もいらっしゃるはず。
そこで、七五三のお参りをずらしても問題ないか、ずらすならどの季節がおすすめなのか、メリットや注意点などを詳しくご紹介します。
七五三をお祝いする時期
七五三をお祝いする時期は、11月15日と言われています。
ただし、実際の日にちは旧暦で行われていたため、現在の暦とは関係がありません。
それが「七五三は11月15日」という日にちだけ引き継がれてしまい、現在に至っているため、日にちにはそれほどこだわる必要がなくなっています。
現在では、11月の都合の良い土日に参拝をするご家族が多いものの、日にちはあくまでも目安となっています。
七五三のお参りは2月に行っても大丈夫?
七五三の参拝はいつ訪れても良いため、2月でももちろん問題ありません。
特に、シーズン中は祈祷の希望者がたくさんいらっしゃるため混み合うことも多く、混んでいるタイミングを外してある程度落ち着いている時期に訪れたいと思っている方にはおすすめです。
高松市の中でも多くの方が七五三に訪れる「石清尾八幡宮」や「田村神社」のホームページにも「参拝は一年中受付しております」「11月15日に限定しておりません」といった記載があり、2月に訪れても対応していただけます。
七五三の写真撮影はスタジオで
七五三のお参りを2月にずらした場合、気になるのが「寒さ」です。
1年を通して最も気温が下がる時期の2月に、七五三の衣装を着てロケ撮影をするのはかなり過酷です。
そのため、空調の効いた室内で快適に撮影ができ、なおかつ風が吹いても、雪が降っても問題がないスタジオ撮影がおすすめ。
PIRINAでは、アンティーク小物やフラワーなどが空間を演出する、モダンな雰囲気のスタジオを用意。
七五三の衣装を身に纏って、一生に一度の素敵な晴れ姿をご満足いただけるカタチで撮影致します。
「ロケーション撮影がしたいけれど、2月の撮影はやはり難しい」
という場合、お参りだけにしておいて別のタイミングで写真を撮影する前撮りや後撮りもおすすめです。
背景を彩る花や木が桜の季節が良いか、新緑や紅葉が良いかなど、好みによって選ぶことができます。
PIRINAでは、高松市内の神社やロケ地についても相談が可能です。
男の子と女の子でお参りする年齢は違う?
七五三でお参りする年齢と性別は下記の通り。
- 3歳・5歳:男の子
- 3歳・7歳:女の子
3歳は男の子、女の子共に対象となります。以降は、5歳が男の子、7歳は女の子のみとなります。
七五三はなぜ、11月15日なの?
七五三のお参りを11月15日にするようになった理由は諸説あります。
中でも有名な3つの説をご紹介します。
ひとつは11月15日が「鬼宿日」だったからという説。
鬼宿日とは、星宿の分割法のひとつ、二十七宿において最も縁起の良い日。
鬼がつくため縁起が悪そうに見えますが、意味合いとしては鬼が宿にこもって外出しない日とされ、物事がスムーズに運ぶので縁起が良いとされています。
もうひとつは11月が収穫の季節で、15日がその時期の満月だったこと。
その年に得られた実りを神様に報告し、感謝のを伝える収穫祭は、現在でも秋祭りとして残っています。
このタイミングで、1年の収穫に合わせて子供の健康もお祈りようになったとされています。
特に11月15日は鬼宿日に満月が重なる日だったということもあり、この日が七五三として選ばれたとされています。
最後は五代将軍、徳川綱吉が非常に病弱だった息子の健康を祈願したことから始まったとされる説。
綱吉の息子、徳松は、もともと体が弱かったそうです。
そのため、11月15日に息子の健康を祈願したところ、五歳まで生きることができたそう。
当時は子どもの死亡率が今と比べて高かったこともあり、これにあやかって、民衆も11月15日に子どもの健康を祈願する慣わしになったと言われています。
七五三は数え年、満年齢のどちら?
七五三は三歳、五歳、七歳でお参りするのが通例ですが、日本には日常的に使用してる満年齢の他に、生まれた時を1歳とする数え年があります。
どちらを採用するかで年齢が1歳変わってくるため、年齢に関わるお祝い事はどちらを採用するのか迷ってしまうことも少なくありません。
ただ、七五三に限っては数え年と満年齢、どちらにするかは特に決められておらず、どちらの年齢で訪れても祈祷をしてもらえます。
七五三のお参りはどれくらい前倒しできる?
七五三とお参りはいつ訪れても良いと言われても、「自由度が高過ぎてどのくらいずらしてよいか分からない」という方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、神社やお寺としては「いつでも都合の良いタイミングでお越しください」というスタンスとなっており、どのくらいずらしても特に問題なさそうです。
一方で、忙しいという理由でズルズルと先延ばしになってしまった場合、気がつけば次の誕生日が近づいていて、焦ってお参りに行かなければならなくなるケースもあるかもしれません。
追い込みでなんとか終わらせた結果「これなら11月の方がまだ時間が取れた」と後悔するぐらいなら、ご家族で話し合った上で事前に予定を立てておくことをおすすめします。
兄弟がいる場合、一緒にお参りをしても良い?
七五三のお参りを一緒にすませることはもちろん可能です。
ただし「七五三をまとめて終わらせたい」と思った場合、都合よく兄弟の年齢が七五三に当てはまっているとは限りません。
そのため、どちらかが大きく前倒し、もしくは後倒しになってしまうケースも出てきます。
数え年と満年齢をごちゃ混ぜにすれば多少は当てはまる頻度も高くなりますが、それでも当てはまらない可能性はあります。
この場合、神社やお寺で「七五三の対象年齢ではないので祈祷できません」と断られることはまずありません。
ただし、五歳のお参りを7歳でするくらいタイミングのズレが出てくるため、孫の七五三を楽しみにしているおじんちゃんやおばあちゃんから「七五三はやったの?」と言われる可能性があります。
もし大きくタイミングが変わる場合、事情を含めて一度説明しておいた方が良いでしょう。
七五三のお参りに最適な時期は?
七五三のお参りは1年中、いつでも受け付けています。
では、何月がおすすめなのか、参拝の季節についてご紹介します。
「混雑を避けてお参りしたい」とい理由であれば、同じ秋や紅葉シーズンがおすすめ。
神社でも七五三の参拝客のために10月頃から千歳飴を用意しています。そのため、11月を外してもシーズン中にはお祝いするというのが最もおすすめです。
秋のシーズンに訪れれば、紅葉した木々が神社の境内に色をつけ、写真を撮影した際に季節感のある素敵な1枚を残せるという意味でも、紅葉シーズンの参拝は特におすすめです。
「素敵な写真を残したい」という理由の場合、紅葉以外に春や夏もおすすめです。
穏やかな陽気に誘われて、花や木が色づく春は境内の桜が満開になるタイミングも人気です。
他にも、輝くような緑が境内に息づく新緑の季節もおすすめ。自然の彩りが豊かな季節は写真映えがよく、七五三の衣装が素敵に映えます。
気温が暑過ぎず、寒過ぎないことも参拝しやすい理由のひとつとなっています。
七五三を2月にするメリット
七五三の時期をずらす理由は「忙しい時期を避けたい」「忙しくて都合が合わなかった」「お子様が体調を崩してしまい、延期になった」など、いくつか考えられます。
シーズン中にできなかったとなれば、タイミングをずらすことをマイナスとして捉えてしまいがちですが、実際にはメリットもあります。
特に、最大のメリットは「閑散期なのでスムーズにお参りができる」という点。
2月は節分や旧暦の新春歳など、いくつか行事はあるものの、多くの人が神社を訪れる繁忙期は過ぎているため、混雑していない日が多いです。
そのため、落ち着いた雰囲気の中でお参りができます。
七五三を2月にずらす場合の注意点
2月にお参りをする場合、一番の注意点は寒さ対策。
長時間寒い場所にいた結果風邪をひいてしまったり、体調を崩したりしてしまってはせっかく七五三で健康をお祈りしに行ったのに本末転倒です。
お参りだけでなく、境内での撮影も考えている場合は、写真の撮影日をずらすか、しっかりと寒さ対策をした上で参拝に訪れるようにしましょう。
六曜(六輝)は気にするべき?
神事でのお参りに六曜(六輝)は関係ありません。
石清水八幡宮のホームページにも「神社の神事においては大安、仏滅などの「六曜」は関係ありませんので、ご家族やご親族の都合やお子様の体調などを考慮した上で良いを選びご参拝ください」という記載があります。
六曜(六輝)は浄土宗の陰陽道の吉凶占いに該当するため、仏教と関連性の深いお寺に深く関係します。
一方、神社へのお参りに関係する神事には一切関連性がありません。
そのため、神社で七五三をする場合、六曜(六輝)は気にしなくて問題ありません。
とは言え、六曜(六輝)は日本人の生活に深く根付いています。
普段から気にしている方に、急に「七五三は六曜を気にしなくて良い」と言われても、やっぱり気になってしまうという方が多いでしょう。
その場合は普段の生活通り、仏滅や赤口を避け、吉日とされる大安や友引にお参りしましょう。
また、先勝は午前中、先負は午後のみ吉日となるため、時間帯に気をつければどちらもお参りして問題ありません。
おすすめの服装
七五三は子どもの成長を祝い、今後の健康を祈願する儀式です。
男の子も女の子も一般的には着物を着て参拝する方が多いですが、実際にはよそ行きのきっちりとした服装であれば洋装でも問題ありません。
とは言え、神社にしろ、お寺にしろ、和風の建物なので、写真を撮影する際、写真映えするのはやはり和装です。
そのため、お参りに行って、写真をきっちり収めておきたいという場合は着物を着て訪れることをおすすめします。
PIRINAのInstagramでは、レンタル衣装を紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
お参りをせず写真だけ残してもOK?
近年、七五三のお参りをせず、写真だけで済ませてしまうという方も増えています。
お参りをしないという選択肢になりますが、近年は七五三の考え方も多様化しており、お参りはしないけれど和装を着て写真だけ残すという考え方も受け入れられています。
「撮りたい時期に、家族のタイミングで写真を撮れる」
「混雑を避け、人の少ないタイミングに訪れられる」
などのメリットがある他、七五三後の食事会もせず、撮影だけにした場合準備の手間やかかる費用を権限できます。
七五三は子供の健康祈願なので、やらなければならないものではありません。
忙しくて日にちを取れない方や七五三の参拝にあまり時間や費用を割きたくないという方はやらない選択肢もあります。
ただし、子供が病気になってしまった後で「七五三をやっておけばよかった」と後悔するくらいならきちんとお参りをしておくべきです。
PIRINAでは、七五三の相談会も開催しているので気になることがあればお気軽にご相談ください。
七五三の費用相場
七五三はお参りやお食事、着物のレンタルや写真の撮影など、思っている以上にお金がかかります。
費用の相場がどれくらいなのか、項目ごとにご紹介します。
初穂料
七五三の参拝をする際、祈祷のためにかかるお金が「初穂料」です。
明確に金額を決めている神社もあれば「お気持ち」として、最低料金だけ設定されている神社もありますが、相場はどこも5,000円〜1万円程度です。
1名の料金となるため、兄弟でお願いする場合は人数分の金額が発生します。
石清尾八幡宮の初穂料は1名あたり5,000円、2名なら9,000円、3名の場合は13,000円となっています。
一方、香川県高松市今里町にある平石井神社の初穂料は5,000円〜となっています。
お食事
七五三でお参りや撮影をした後は、そのまま食事会となる流れが多く、1回の食事会の相場も1名3,000円〜5,000円くらいが相場となっています。
ただ、せっかくの七五三なので、料亭などで特別な料理を食べてお祝いをしようとお考えの場合は5,000円〜2万円程度の金額がかかります。
PIRINAでは、高松の料亭二蝶とのコラボプランを利用可能です。
七五三のお参りと、撮影にプラスして、お食事会もセットでご案内が可能なプランとなっています。
料金や詳しい内容などは一度お問い合わせください。
七五三の前撮り・後撮り
「七五三」のお参りは11月にするけれど、別のタイミングで写真を撮影したい」
という方は、前撮りや後撮りがおすすめ。
七五三当日は着付をして、神社やお寺に参拝。終わったらその後お食事会・・・といった流れになっており、その中にロケーション撮影やスタジオ撮影を組み込むとなるとかなりタイトな日程になってきます。
時期をずらす場合は11月に比べて暑さ寒さも影響してくるため、日を改めて写真をきちんと残す方も多くいらっしゃいます。
「秋らしい雰囲気は外せない」
という方は11月中にお参りと撮影を別々に設けるか、11月にお参りをし、10月、12月など、少し時期をずらして撮影日を設定するのもおすすめ。
「春の桜や夏の新緑など、異なる季節に撮影したい」
という方は、11月に七五三のお参りをした上で、前倒し、もしくは翌年の春に撮影をする流れになります。
PIRINAでは、ご家族のご要望に合わせて撮影時期を調整可能。
七五三の撮影相談も開催しているので、お気軽にご相談ください。
スタジオを使って着物姿を撮影
七五三のお参り時の撮影や後撮りを2月に行う場合、どうしても冬の背景になってしまいます。
気温も低く、体調を崩してしまう可能性があるため、冬の撮影を行うなら空調の効いた空間で撮影ができるスタジオの方がおすすめです。
ロケーション撮影で素敵な写真を
スタジオ撮影とは反対に、七五三のお参りとはタイミングをずらして着物姿を残したいという方はロケーション撮影がおすすめ。11月にお参りができなかったため、2月の寒い時期に参拝をしておき、改めて翌年の11月に七五三の写真を残すといった後撮りももちろんOKです。
七五三のお参りを2月にずらしても良いか(まとめ)
七五三のお参りを2月にずらしても特に問題ありません。
また、お参りの年齢は数え年と満年齢、どちらでも可能です。もし、数え年、満年齢のどちらでも七五三の年齢に当てはまらなかったのしても、神社やお寺での祈祷は受けられます。
この時の初穂料は、1名あたり5,000円程度が相場となります。
衣装は着物を着てお参りするのが通例となっていますが、よそ行きの服装であれば洋服でもOK。
着物の場合、すぐに着られなくなってしまうことを考えるとレンタルの方が費用を抑えられます。
写真は参拝と一緒に撮影するほか、専用の別日を設ける前撮り、後撮りの対応も可能。
2月にお参りをずらす場合、撮影は翌年の春や秋に後撮りをするなど、別日で設定するのもおすすめです。
PIRINAでは、相談会を随時開催しているので、まずは一度訪れて、撮影日や予算のことなど、お気軽にご相談ください。