女の子の七五三といえば3歳と7歳の大きなイベント。
多くの方が和装を着てお参りをしたり、写真を撮影したりします。
最近の和装はデザインの幅が広く、和柄に洋風の雰囲気を取り入れていたり、シンプルなデザインに仕上げていたり、どこかカジュアルな印象を覚えるものも少なくありません。
そんな中、全国的にも明治や大正、昭和初期に作られたアンティーク着物を、小物を使ってアレンジし、現代風の雰囲気にまとめた唯一無二の衣裳姿で七五三に臨む方が増えています。
そして、高松でもPIRINAでアンティーク着物を身に纏って艶やかな姿での撮影が叶います。
そこで、今回はそんなアンティーク着物について、どんな魅力があるのか、なぜ流行っているのかといったことから、衣裳やアレンジの魅力についてご紹介します。
アンティーク着物とは?
アンティーク着物とは、諸説ありますが、明治・大正・昭和の初期くらいの、いわゆる文明開花の時代に作られた着物のことを指します。
着物には長い歴史があり、時代と共に変化してきました。
その中でもアンティーク着物は着物文化の黄金期に作られたものと言われています。
この時代、西洋の文化が日々の暮らしへと浸透していき、洋服を見に纏う人も増えていきました。
その中でも、まだまだ和装を着る人は多く、日常的に着ることを目的とした着物が数多く作られました。
アンティーク着物は、そうした時代の中、女性の社会進出が少しずつ始まり、外出が増えると共におしゃれを広く楽しめるようにと考えられたもの。
和風しかなかった今までのデザインに西洋の技術を取り入れ、和柄の枠を超えた画期的なデザインの着物が多く世に出されました。
とりわけ、和と洋が絶妙に調和した、今で言うところの「レトロモダン」なイメージのものが多く、今身に纏っても古さを感じないデザインのものがたくさんあります。
それどころか、作られて100年以上経ったものもありますが、小物や帯との組み合わせ次第で今でも十分におしゃれを楽しめる現代的なものが少なくありません。
アンティーク着物の特徴
とは言え、アンティーク着物は現代の着物とは大きくデザインが異なります。
着物のデザインにもよるため一概には言えませんが、全体的に見ると現代の着物はシンプルやカジュアルなイメージのものが多く、身につけると落ち着いたイメージになりがち。
シンプルモダン、スタイリッシュなど、現代の日本人が好むデザインがトレンドとなっています。
一方、アンティーク着物は現代着物にはない大胆なデザインや色使いのものが多く、派手目な印象です。
独特のデザインや色使いは「着ると古臭くなってしまうのでは?」と不安に感じる方もいらっしゃいますが、さまざまな現代の小物と掛け合わせることで現代和装とはまったく異なる、レトロモダンな衣裳姿が完成します。
カラフルで大胆なデザインの着物を、帯や小物を掛け合わせた着こなしによって個性を際立たせつつ、古さを感じさせない、今風のアレンジに仕上げることがアンティーク着物の最大の楽しみ方でもあります。
例えば、イメージ写真であれば、白地に赤やオレンジを基調としたカラフルなアンティーク着物。
これにボーダーや黒の入った帯を使い、黄緑のしごきで差し色を加えると、とっても可愛らしいコーディネートになります。
特に、しごきの黄緑は大きなアクセントとなっていて、あるのとないのとでは印象がガラリと変わります。
これに草履や髪飾り、赤い足袋を履けば完成です。
アンティーク着物は現代着物のアイテムとの相性もよく、草履のかわりにぽっくりを履いたり、かんざしではなくリボンをあしらったり、コーディネートは無限大。
3歳と7歳のお祝いとなる娘さんの七五三を他にはない、素敵な和装姿で叶えたい方にピッタリです。
リサイクル着物との違いってなに?
アンティーク着物とリサイクル着物を混同してしまっているケースがありますが、明確な区切りとして、明治から昭和初期にかけて作られたものはアンティーク着物、昭和中期くらいに作られた古い着物はリサイクル着物やレトロ着物と呼ばれています。
昭和中期以降の着物は昭和初期までのアンティーク着物とは打って変わってデザインが均一化されたものが多く、どちらかと言うと現代着物寄り。
色合いも無難なものが多く、トレンドのデザインとも異なるためどうしても古さを感じるコーディネートになってしまいがち。
そのため「和装でおしゃれに着飾りたい」と考えている場合はあまりおすすめできません。
例えば、ママが七五三で着ていた衣裳を着せてあげたいなど、トレンドやおしゃれよりも別の部分に優先したい理由がある場合は問題ありません。
アンティーク着物同様、小物を使って素敵にコーディネートすることも可能です。
アンティーク着物の時代の変化
アンティーク着物と言っても明治から大正、昭和初期まで時代の流れと共にデザインや流行も大きく変わっています。
特に、明治初期は質素な生活をしていた人が多く、着物の色も比較的控えめなものが多くありました。
明治後期になってくると少しずつ生活が豊かになっていき、明るい色の着物を着る人が増えてきます。
今の卒業袴の原点となる「海老茶式部」と呼ばれる着物を袴に合わせるスタイルが女学生の間で流行したのもこの頃。
大正時代に入ると洋服が多く取り入れられ、それに合わせて着物のデザインにも洋の雰囲気を取り入れられるようになりました。よく耳にする「大正ロマン」も、この時代に生まれた和と洋が入り混じったレトロなスタイルのものを指す言葉。
当時ヨーロッパで流行していた「アールヌーボー様式」の影響を色濃く受けた図柄や色彩、さらには、「アールデコ様式」の流行に乗った幾何学模様のデザインなど、この時代にしかない欧風と和風の調和した絶妙なスタイルの着物がたくさん生み出されました。
昭和に入っても着物のトレンドは大正時代のものが色濃く残っており、大正ロマンやアールデコ様式の特徴を持たせつつ、ポップな印象を受けるデザインの着物が多く作られました。
アンティーク着物の特徴
アンティーク着物の特徴は西洋文化に見られる鮮やかな色使いや柄をモチーフにしたものが多く散りばめられている点。当時ヨーロッパを中心にした「アールヌーボー」や「アールデコ」のデザイン様式を、日本風にアレンジすることで、西洋にも、今までの日本にもなかった独特なデザインが生み出されました。
アールヌーボーは草や花などをモチーフにし、自然を緩やかな曲線を用いて装飾的に表現したデザイン。
それまで、和装といえば牡丹や菊の柄が中心でしたが、バラやガーベラといった西洋の花が描かれるようになったのはアールヌーボー様式の影響が大きいと言えます。
アールデコは幾何学図形をモチーフにした直線的なデザインが特徴です。
シンプルなデザインなので、袴をはじめとする普段使いの和装に多く取り入れられており、七五三のようなお祝いごとの衣裳には比較的少なめのデザインですが、着物だけでなく建築の装飾など、さまざまなものに取り入れられました。
アンティーク着物がおすすめされる理由
アンティーク着物が魅力的な理由として、現代の日本人はシンプルでスタイリッシュなイメージを好む点にあります。
シンプルでスタイリッシュな空間で、シンプルでスタイリッシュな着物を着ると、アーティスティックな写真にはなりますが、主役が周囲のコーディネートにうまく調和してしまいがち。
もちろん、トレンドなのでそちらを好まれる方が多いことも事実です。
ただ、スタジオで写真を撮影するにあたって、背景が白ベースのシンプルモダンな空間なら、衣裳は色を乗せて少しカラフルなものを身に纏った方が主役が際立って素敵な写真になります。
フォトスタジオで撮影する場合、トレンドを取り入れたシンプルでスタイリッシュな空間は少なくありません。
PIRINAのスタジオもアーティフィシャルフラワーやアンティーク家具などの装飾が似合うモダンな空間。
そのため、アンティーク着物とスタジオの相性が良く、彩りのある、素敵な写真が撮影できることは間違いありません。
衣裳姿を無限にアレンジ可能
PIRINAでは、アンティーク着物の種類はもちろん、それに合わせる小物の種類も豊富に用意しています。
かんざしやリボン、帯や帯締め、しごきや被布、草履やぽっくり、足袋・・・。
七五三の和装に必要なさまざまなアイテムのすべてにこだわって、アンティーク着物と相性の良い現代の和小物をとにかく豊富に用意そろえています。
帯や帯締め、など、すべてのアイテムを数十種類取り揃えており、今もなお増え続けています。
同じ着物でも、小物の組み合わせ次第で出来上がるコーディネートは無限大。
お子様のスタイルに合った素敵なコーディネートを完成させましょう。
もちろん、プロも相談に乗りながら、お子様のお気に入りの衣裳にぴったりのアイテムをご提案します。
他にはない、唯一無二のアンティーク着物スタイルで、七五三写真が特別なものになります。
アンティーク着物に合わせたいアイテム
アンティーク着物は現代のアイテムとも相性がよく、うまく組み合わせることで現代和装ではなかなか見られない、特徴的で今どきのデザインと比べても古さを感じないコーディネートが可能です。
中でもおすすめのアイテムを一部、ご紹介します。
しごき・被布
3歳の七五三に着物の上から羽織ることが多い「被布」。
必ず着けなければならないというわけではないため、レースの装飾などでアレンジしてみるのも素敵です。
被布はもちろん、レース、エプロンなど、合わせて可愛いアイテムが豊富にそろっています。
7歳の七五三の着物でよく着けられるしごきも、カラフルなデザインのアンティーク着物を素敵に見せられるアイテムのひとつ。白や黄色、黄緑色など、衣裳に合わせることでまったく違った印象になるのも面白いポイントです。
色とりどりのしごきがそろっているので、1つひとつ合わせてみて雰囲気の違いを楽しんでみましょう。
リボン・ヘッドアクセ
頭にあしらうアクセサリーも、かんざしでなければならない決まりはありません。
大きめのリボンをあしらったり、ヘッドドレスを使ったり、さまざまなアイテムを使ってヘアスタイルを自由にアレンジが可能です。
カラフルなアンティークドレスに見劣りしない、素敵なヘッドアクセで衣裳姿を素敵に演出しましょう。
ぽっくり・草履
草履はもちろんさまざまなカラーやデザインの取り揃えています。
さらに、ぽっくりを履くのも素敵なコーディネートのポイントのひとつ。
ぽっくりは草履に比べて厚底になっており、側面に鶴などのおめでたい柄が描かれています。
現代の七五三の衣裳はお引きずりではないため足元が露出しています。
全体的に派手なアンティーク着物と合わせた時、カラフルな草履や側面に和のデザインが描かれたぽっくりは相性が良く、全体的に統一感のあるスタイルになります。
足袋・足袋ソックス
草履やぽっくりと同様におしゃれを楽しめるアイテムが靴下や足袋。
ブーツを合わせる場合は見えなくなってしまうため履き物にも左右されますが、アンティーク着物を羽織る場合は草履やぽっくりを選ばれる方が多いので、雰囲気に合った足袋や足袋ソックスのデザイン・色使いにこだわるのもおしゃれポイントのひとつです。
PIRINAなら、足袋や足袋ソックスにも手を抜かず、さまざまなカラーのものを取り揃えています。
草履やぽっくりと合わせて1つひとつお子様にぴったりのアイテムでコーディネートします。
高松市の七五三撮影でアンティーク着物
香川県内でも七五三のアンティーク着物を取り扱っているお店は限られています。
高松市内となればさらに数が少なくなってきます。
PIRINAでは、七五三の撮影で、身に纏う衣裳として、アンティーク着物を豊富に用意しています。
さらに、アンティーク着物に合わせた小物の種類もとにかく豊富。
良いものがあれば常に仕入れているため、どんどん増え続けています。
豊富な衣裳と和装小物を自由に組み合わせて、他にはない自分だけのコーディネートを完成させましょう。
アンティーク着物の七五三撮影はPIRINAで
アンティーク着物は明治・大正から昭和初期にかけて作られた西洋文化の影響を色濃く受けたデザインの和装のこと。
和と洋が調和したレトロなデザインは現代和装とは大きく異なり、カラフルなものが多いものの、古さを感じさせない上、お子様の個性を引き出せる素敵な衣裳が多くあります。
さらに、現代の和装小物を合わせてうまくアレンジすれば、他にはない娘さんだけの素敵なオリジナルコーディネートが完成します。
現代和装と違ってカラフルなデザインの多いアンティーク着物は衣裳姿が映えやすく、子供に着せる七五三の衣裳としてはピッタリ。
七五三という節目のお祝いにふさわしいおめでたい衣裳を、和装黄金期の伝統着物で叶えてみてはいかがでしょうか。
香川県内でアンティーク着物を取り扱っている店舗はほとんどありません。
PIRINAなら、衣裳も小物の種類も豊富にそろいます。
さらに、お気に入りの1着を素敵にアレンジし、最高の衣裳姿で撮影に臨むことが可能です。
七五三の相談会も随時開催中なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。