「七五三」は、3歳、5歳、7歳のお子様の成長を祝う伝統行事のひとつ。
お参りする日にちは「11月15日」と言われていますが、その日に合わせて予定を空けるのは難しいという方も多いはず。

「混んでいるタイミングを避けたい」
「仕事が忙しいので落ち着いてからにしたい」
「気がついた七五三のシーズンを過ぎていた」

などの理由で11月に七五三ができていない場合、何かと忙しい年末に急いで済ませる必要があるのか、それとも1月まで伸ばしても良いのか、悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、七五三のお参りをずらしても問題ないのか、1月にすらすメリットや注意点などをご紹介します。

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七五三をお祝いする時期

七五三をお祝いする時期は一般的に「11月15日」と言われています。
ただ、諸説あるものの七五三の始まりは江戸時代とも言われており、11月15日というのは旧暦の日にちにあたります。
現在の暦で言うと12月の中旬にあたり、季節も全く異なります。
そのため、実際は1月をはじめ、他の月にずらしても問題ありません。

七五三のお参りを翌年の1月に行ってもいい?

七五三を予定していた時期にできなかったからといって焦る必要はなく、翌年の1月にお参りに行ってもまったく問題ありません。

高松市の神社の公式ホームページを見ても、「石清尾八幡宮」や「田村神社」共に「参拝は一年中受付しております」「11月15日に限定しておりません」といった内容が書かれており、いつでも祈祷してもらえます。

また、旧暦の11月15日は現在の12月下旬から1月上旬にあたります。
2026年のカレンダーでは、1/3日が旧暦の11/15となっているため、本来であれば1/3日が正式な七五三の日ということになります。
そのため、むしろ12月や1月にお参りする方が本来の七五三としては正しいことになるのですが、新暦の年末年始に重なる可能性が高いため、初詣の参拝者が落ち着いたタイミングでお参りすることをおすすめします。

七五三の写真撮影はスタジオがおすすめ

七五三のお参りを翌年の1月にずらした場合、11月に比べて寒い日が多くなります。
そのため、衣装姿を残すならスタジオでの撮影がおすすめです。
空調の効いた室内で撮影ができるため、寒さはもちろん雨や雪などの天候でも気にすることなく撮影が可能です。

PIRINAでは、アンティークの小物やインテリア、フラワーなどで装飾されたモダンなスタジオをご用意。
七五三の衣装を身に纏った一生に一度の晴れ姿で、お気に入りの写真が撮影できます。

男の子と女の子でお参りする年齢は異なる?

七五三のお参りは、3歳、5歳、7歳のうち、3歳と5歳が男の子、3歳と7歳は女の子がお参りをするのが一般的です。

七五三が11月15日になった理由

七五三が11月15日にお参りをするようになった理由は諸説あります。
その中でも特に有名な説を3つ、ご紹介します。

ひとつは旧暦の11月15日が星宿の分割法のひとつ、二十七宿において最も縁起が良いとされる「鬼宿日」だったからという説です。
鬼宿日とは、鬼が宿にこもって出てこないため、物事がスムーズに運ぶとされており、最も縁起が良い日とされています。

もうひとつは11月が収穫の季節で、15日がその時期の満月の日だったこと。
その年に得られた実りを神様に報告し、感謝する収穫祭が行われている月でもありました。そのため、このタイミングに合わせて1年の収穫と子供の健康の両方を祈るため、満月の日でもある15日に七五三のお参りをしていたと言われています。

最後は五代将軍、徳川綱吉が非常に病弱な息子の健康を祈願したことから始まったとされる説。
綱吉の息子徳松は、もともと非常に体が弱かったそう。
そのため、11月15日に綱吉が息子の健康祈願をしたところ、五歳まで生きることができたそうです。
このことが民衆にも広まり、11月15日に子供の健康祈願を行う七五三の始まりになったと言われています。

七五三は数え年、満年齢のどちら?

七五三は三歳、五歳、七歳でお参りをするのが通例ですが、日本には年齢を生まれた時を1歳とする数え年と、日常的に使用されている満年齢があります。
お参りのタイミングをずらしても問題ないとは言え、数え年と満年齢を間違うとお参りも1年ずれてしまうことになるため、きっちりさせておきたいところ。
ですが、実は七五三の年齢を数え年と満年齢のどちらにするかは特に決められておらず、どちらでも問題ありません。

七五三のお参りはどれくらい前倒し(後倒し)できる?

七五三のお参りの時期は、「どれくらいずらしても大丈夫なの?」と思われるかもしれません。
実際には、神社やお寺としては目安の日にちしか決められておらず、都合の良いタイミングでいつでもお参りして問題なさそうです。

一方で、「忙しいから」とズルズル先延ばしになっていってしまった場合、気がつけばお参りしないまま次の誕生日が近づいてしまい、結局焦って七五三を済ませるといったことにもなりかねません。
そのため、いつ頃お参りするかはご家族で話し合った上で事前に予定を立てておくことをおすすめします。

兄弟がいる場合、一緒にお参りしても大丈夫?

七五三のお参りを兄弟で一緒に済ませることはもちろん可能です。
ただ、「七五三をできればまとめて済ませたい」となった場合、都合よく兄弟の年齢が両方七五三に当てはまっているとは限りません。
年齢の都合上、どちらかが大きく前倒し、もしくは後倒しになってしまうことがあります。
数え年と満年齢をごちゃまぜにすれば1年程度ずれていても対象になりますが、場合によってはどちらにも当てはまらない年齢のこともあるかもしれません。

この場合でも、神社やお寺で「七五三の対象年齢ではないので祈祷してもらえない」ということはありません。
ただし、五歳のお参りを七歳にすくらいのタイミングになるため、孫の七五三を楽しみにしているおじいちゃんやおばあちゃんから「七五三はしたの?」と言われる可能性もあります。
事情がある場合は説明をした上で一度相談してみると良いでしょう。

七五三のお参りに最適な時期は?

七五三のお参りは1年中、いつでも受け付けているため、11月15日にこだわる必要はありません。
それならばと、大きく時期をずらして参拝される方ももちろんいらっしゃいます。
では、どの季節に参拝するのがおすすめなのでしょうか。

「混雑を避けてお参りをしたい」という理由の場合、同じ時期の秋がおすすめ。
10月の後半や12月の初旬など、七五三の時期を避けて訪れればそれほど混雑しないことが多いです。
紅葉した神社の木々が写真に映ると季節感もあって写真映えもするため、秋の紅葉シーズン中の参拝は特におすすめです。

「素敵な写真を残したい」という理由の場合、春から夏にかけてもおすすめ。
穏やかな陽気に誘われて花や木が色づき始める春や、輝くような新緑が生い茂る初夏など、自然の彩りが豊かな季節は写真映えも良く、七五三の衣装姿が素敵に映えます。
気温も暑過ぎず寒過ぎないことが多いため参拝しやすい点も魅力です。

七五三を1月にするメリット

七五三を1月にずらす理由は「夫婦の都合が合わなかった」「お子様が体調を崩してしまい、延期になった」などいくつか考えられます。
その際、タイミングをずらすことをマイナスに捉えてしまいがちですが、実はいくつかメリットも存在します。

最大のメリットは七五三のシーズンをずらしてお参りができる点。
三が日は初詣があるため混雑しますが、1月中旬以降は比較的落ち着いていることが多いため人の少ない時期にお参りができます。

七五三を1月にずらす場合の注意点

1月にお参りをする場合、初詣で神社も混雑している可能性があるため、前半は避けた方がおすすめ。
「初詣のタイミングで七五三も一緒に」と考えている場合、ご家族の集まっているお正月のタイミングであれば、みんなでお祝いができるというメリットがありますが、七五三よりもお正月色の方が強く出てしまう可能性が高いです。
さらに、三が日は七五三の祈祷を受け付けていない神社やお寺も多いので、初詣と七五三は別々で考えることをおすすめします。

六曜(六輝)は気にするべき?

神社へのお参りに六輝(六曜)は関係ありません。
石清水八幡宮のホームページにも「神社の神事においては大安、仏滅などの「六曜」は関係ありませんので、ご家族やご親族の都合やお子様の体調などを考慮した上で良いを選びご参拝ください」
と記載されています。

神社にお参りする神事と、浄土宗の陰陽道の吉凶占いである六曜(六輝)に関連性はありません。
そのため、大安だからお参りする、仏滅だからやめておくといったことは本来ありません。
ただし、七五三でお寺に参拝する場合は六曜(六輝)との関連性が高いため気にしておく必要があります。

とはいえ、六曜(六輝)は日本人の生活の中に深く根付いています。
そのため普段から気にしている方も多く「気にしなくて良い」と言われて気にならなくなるものでもないでしょう。
その場合は普段の生活通り、仏滅や赤口は避け、吉日とされる大安や友引にお参りすると良いでしょう。
また、先勝(午前中は吉日)、先負(午後は吉日)も時間帯によって吉となります。
お日柄を気にする方は、上記を参考にしながらお参りに訪れましょう。

おすすめの服装

七五三は子供の成長を祝い、今後の健康を祈願するための儀式。
男の子も女の子も着物を着て参拝するのが一般的です。
ただ、神社を訪れる正装として着物が選ばれていますが、着物でなければならないというルールはありません。
もちろん、神社でお参りする日本の伝統行事なので、和装をきてお参りするのが主流ですが、洋服であってもきちんと整ったよそ行きの服装であれば問題はありません。

PIRINAの公式サイトでも衣装を紹介しているのでぜひチェックしてください、

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七五三は写真だけでもOK?

七五三のお参りはせず、写真だけで済ませてもOKかどうかですが、結論からいうと問題ありません。
近年、七五三の考え方も多様化しており、お参りはせず写真だけは残しておきたいという方が増えています。
「撮りたい時期に、好みの写真を撮影できる」
「混雑を避け、人が少ないタイミングで訪れることができる」
といったメリットや、七五三をするとその後の食事会の準備なども出てくるためお金と手間が発生することを懸念している方も少なくないようです。

七五三は健康祈願なので、絶対にしなければならないものではありません。
忙しくてなかなか日にちが取れない方や七五三の参拝にあまり時間を割きたくない方など理由はさまざまですが、もし後で何かあってから「七五三をしておけばよかった」と後悔するくらいならきちんとお参りしておくべきでしょう。

PIRINAでは、七五三の相談会も開催しているので、気になることは何でもご相談ください。

七五三の費用の相場

七五三はお参りやお食事、着物のレンタルや写真の撮影など意外と多くお金がかかります。
それぞれの項目ごとにどの程度お金がかかるのかをご紹介します。

初穂料

七五三の参拝をする際、祈祷のためにかかるお金のことを初穂料と呼んでいます。
初穂料の金額は神社によっても異なりますが、相場は5,000円〜1万円程度。
神社によっては1名いくらで金額が決まっていることもあります。

石清尾八幡宮の初穂料は1名あたり5,000円、2名だと9,000円、3名の場合は13,000円となっています。
一方、香川県高松市今里町にある平石井神社の初穂料は5,000円〜となっています。

お食事

七五三の後は食事会となる流れが多く、費用としては1名3,000円〜5,000円くらいが相場です。
ただ、せっかくの七五三なので、料亭を使って特別な料理でお祝いがしたいという場合は5,000円〜2万円程度の金額がかかります。

PIRINAでは、高松の料亭二蝶とのコラボプランのご利用が可能です。
七五三のお参りと撮影にプラスして、その後のお食事会でもご家族と特別なお時間を過ごしていただける内容となっています。
料金や内容など、詳しい内容が知りたい方は一度お問い合わせください。

七五三の前撮り・後撮り

「七五三のお参りは11月にするけれど、時期を改めて写真を撮影したい」
という方には、前撮りや後撮りがおすすめです。
七五三当日は着付をして、神社を訪れて、お参りをして・・・と、何かとバタバタしがち。
その中に撮影を組み込んで、終わったら食事会となると、ご両親はもちろん、お子様も疲れてしまって良い写真が撮れないという可能性もあります。

そのため、写真は日を改め、きちんと残す前撮りや後撮りを選ぶ方も多くいらっしゃいます。

「秋らしい雰囲気は外せない」
という方は、大きく時期をずらさず10月後半から12月前半にかけて七五三のお参りと写真撮影を別日で設定します。
「夏の新緑の時期に、緑に彩られた境内で撮影したい」
という場合は、撮影を5月頃にしておき、お参りは別のタイミングで行う流れになります。

PIRINAでは、ご家族のご要望に合わせて撮影時期は調整が可能です。
七五三の撮影相談会も開催しているので、まずはお気軽にご連絡ください。

スタジオを使って着物姿を撮影

七五三のお参り時の撮影や後撮りを1月に行う場合、どうしても背景が冬っぽくなってしまいます。
また、気温も低く、長時間の撮影は寒くて大変。
そのため、空調の効いた室内でゆっくり撮影ができるスタジオ撮影の方がゆったりと、快適に撮影が叶います。

ロケーション撮影で素敵な写真を

スタジオ撮影とは反対に、七五三とは違った季節に着物姿の写真を残したいという方はロケーション撮影がおすすめ。
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、それぞれの季節によって異なる表情を見せる神社の境内で、自然の色に彩られた風景をバックに記念に残る写真を残しましょう。

七五三のお参りを1月にずらしても良いか(まとめ)

七五三のお参りを1月にずらしても特に問題はありません。
また、お参りの年齢は数え年、満年齢のどちらでも良いですし、どちらにも該当していない年齢であったとしても祈祷は受けられます。
この時の初穂料の相場は1名あたり5,000円程度が目安。

衣装は着物を着てお参りする方が多いですが、洋装でもOKです。
ただし、カジュアルすぎる服装は避けた方が無難。
着物はすぐに着られなくなってしまうため、レンタルの方がおすすめ。
写真を撮影する場合、フォトスタジオの着物をレンタルすれば費用はかなり抑えられます。

写真撮影は当日以外に前撮り、後撮りとして別の日にも対応可能です。
1月に撮影をする場合、三が日は七五三の祈祷を受け付けていない神社が多いです。
また、初旬は初詣の参拝客が多く訪れるため混雑している可能性が高いです。
後半であれば比較的落ち着いている可能性が高いのでおすすめ。
PIRINAの相談会に参加して、まずは撮影日や予算のことなど、詳細を確認しておきましょう。